ファーストリテイリング傘下のGUは、2024年10月2日、「2024年事業方針説明会」を開催した。GU代表取締役社長の柚木治氏は、今シーズンは「グローバル化を見据えた商品戦略」「海外事業の成長」「人材のグローバル化」の3つに注力するという。その一環として、24年9月19日に、米ニューヨーク・ソーホー地区に海外初の旗艦店をオープンした。売り場面積は、約950平方メートル。旗艦店のオープニングパーティーで、柚木社長にインタビューを行った。

米ニューヨーク・ソーホー地区に出店した、海外初の旗艦店のオープニングパーティーで、代表取締役社長である柚木治氏にインタビューを行った
米ニューヨーク・ソーホー地区に出店した、海外初の旗艦店のオープニングパーティーで、代表取締役社長である柚木治氏にインタビューを行った

 GU代表取締役社長の柚木治氏は、事業方針説明会で2023年の秋冬シーズンから方針としている「GO GLOBAL」を、より一層強化していきたい考えを示した。

 「これまでは総じて、日本、アジアを起点に商品を開発してきたが、米国にも商品本部を置いたことで、GUが展開する全ての国・地域で受け入れられる商品をつくる体制ができつつある」と柚木社長。

 同社は、24年9月19日に、ニューヨークに海外初の旗艦店「ジーユー ソーホー ニューヨーク店」をオープンした。同時に米国全土に配送するECサイトの展開も始めた。

 これでGUの店舗数は、24年9月時点で、日本で440店舗、台湾で22店舗、香港で8店舗、中国大陸で4店舗、米国で1店舗となる。アジア以外への正式出店は、今回のニューヨーク店が初めてだ。

 同社は22年10月から約2年弱の間、今回オープンした旗艦店の道を挟んだ真向かいの場所に、ポップアップストアを開設していた。ここで得た知見を生かし、約3倍の売り場面積を誇る旗艦店をオープンした。

 出店したソーホー地区は、ユニクロが06年11月に旗艦店をオープンした場所でもある。オープンから20年近くたった現在でも、連日多くの客でにぎわいを見せる。

 同地区は、世界の国・地域から大勢の観光客が訪れる一大ショッピングエリアだ。集客面で期待できる一方、GUは、ユニクロよりもさらに商品単価が安いブランドである。東京と比較しても、2倍以上は物価が高いニューヨークでなぜ勝負を挑むのか――。売り上げ1兆円を目指すGUのグローバル戦略を探った。

オープン当日の様子
オープン当日の様子
日本さながら法被を着てチラシを店頭で配るスタッフ
日本さながら法被を着てチラシを店頭で配るスタッフ

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