「フェムテック」「フェムケア」という言葉は、2020年頃から徐々に認知が広がり、浸透していった注目トレンドワードです。実は、明確な定義はないものの、「フェムテック」はIT(情報技術)などを活用して、生理、妊娠、不妊、更年期といった、女性の健康課題の解消につなげる製品やサービスを指すのに対し、「フェムケア」はデジタルなテクノロジーを使わずに女性の体や健康をケアする製品やサービスを指すことが多いようです。
★そもそも「フェムケア(Femcare)」とは!?
Feminine(女性の)とCare(ケア)の造語、「フェムテック(Femtech)」は、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)の造語だと言われています。
ここ数年における、フェムテック・フェムケア領域の伸長の背景には、SDGs目標に掲げられた「ジェンダー平等の実現」が大きなきっかけのひとつかもしれませんが、世界的にジェンダーによる差がない社会を目指す「ジェンダー平等意識」が高まってきています。そのような社会全体の意識変化が、女性特有の悩みに対してオープンにSNSなどを通じて発信しあえるような環境を生み出し、これまで悩みを打ち明けづらかった生理痛、PMS、不妊、更年期といった女性特有の悩みに対して社会全体で変えていこうという気運の高まりがみられます。
日本でも女性特有の健康問題による労働損失に対して国が動き出しています。経済産業省は、月経にともなう体調不良による労働損失を4,911億円に上ると試算しており、女性特有の健康問題による莫大な労働損失を防ぐため、フェムテック推進に乗り出しています。(※)
こうしたフェムケアの認知拡大とともに化粧品業界においては、いわゆる女性のVIO部位をターゲットとした「デリケートゾーンケア用コスメ」が市場で存在感を示し始めています。
★詳しい解説記事「美容業界の“フェムケア”最新市場動向」は画像をクリック
※経済産業省経済産業政策局 経済社会政策室「フェムテックに関する経済産業省の取組」 (令和3年10月22日)
「デリケートゾーン」に多い悩みとしては、汗・尿・生理時の経血・おりものなどの汚れの付着による、「臭い」や「かゆみ」、下着・生理用品の着用による「ムレ」等が挙げられ、機能的な相性の良さからか洗浄アイテムが多い印象です。また、他の部位に比べて皮膚が薄いため摩擦などでも傷つきやすく、肌荒れ・炎症に加えて「黒ずみ」・「くすみ」などの悩みが多いのも特徴です。さらに、年齢を重ねた肌では、更年期世代を中心に「乾燥」や「ハリの低下」という悩みも聞こえてきます。
デリケートゾーンの皮膚は薄く繊細なため、摩擦を避けてやさしくケアすることがとても大切です。さらに、薬剤の経皮吸収率が腕の約42倍と非常に高く影響が大きいため、使用する成分にも細心の配慮が求められます。 また、ヒトの健康な皮膚表面のpHは4.5〜6.5程度の弱酸性の範囲にあると言われていることに加え、性成熟期の膣内は乳酸菌(ラクトバチルス属)の働きで通常pH3.8~4.5に保つことで病原体の侵入や増殖を防いでいるため、膣口付近に使用する化粧品は弱酸性である方が肌に負担が少ないと考えられます。 パッチテストなどの安全性試験を行うことも、客観的な判断材料として重要な選択肢のひとつです。
(参考:病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科 第4版(医療情報科学研究所) ほか)
★詳しい解説記事「デリケートゾーンケアコスメ最新市場動向」は画像をクリック
すぐに商品化も可能なホシケミカルズの「フェムケアシリーズODM」は、2024年10月より紹介を開始しました。フェムケア&フェムテックは2020年頃から注目が集まり、当社でも社内プロジェクトを立ち上げ試作を重ねてきました。名前の通りデリケートな部位に使用する製品だからこそ、化粧品に求められる機能や役割を根本的に突き詰め、当社の方針である「安心・安全」な製剤を実現するため、”独自の基準”を設け処方開発を行いました。
お悩みや肌の状態に合わせた「デオドラントライン」と「センシティブライン」の2ライン(各ライン2製品の計4品)をご用意しています。
✔『 VIO部位 (恥丘~肛門周り [膣内部は除く] ) 』をデリケートゾーンとして定義
✔デリケートゾーンの皮膚生理に配慮した成分構成と弱酸性のpH設計による低刺激処方
✔全アイテムのベース処方でパッチテストを実施 (すべての方に刺激が起こらないということではありません)
✔配合原料の選択基準として、粘膜を含む皮膚への使用における安全性を重視した基準を設定しています。
※化粧品が使用できるのは赤点線の枠外のみです。アイテムによっては黒点線の枠外となります。(膣内部は含みません)
抗菌成分“イソプロピルメチルフェノール”を配合し、ムレや臭いなどデリケートな悩みの原因に働きかけるデオドラントラインです。抗炎症成分“グリチルリチン酸ジカリウム”も配合し、肌をいたわりながら清潔な状態へと整えます。
☑医薬部外品申請準備中 ☑パッチテスト済み(香料入り処方のみ)
―デオドラントライン配合の特長成分
常在菌ケア成分、消臭成分、女性ホルモン様成分、美白成分、保湿成分などを配合
―各製品の詳細
①泡立て不要のポンプフォーマー型洗浄料 (製品名:デオドラント フォームウォッシュ)
肌あたりの優しい柔らかな泡が、臭いや不快感の原因となる汚れや雑菌、古い角質をすっきりと洗い流し、清潔で透明感のある肌へ導きます。
抗炎症成分やバリア機能改善成分配合で、デリケートゾーンを健やかに保ちます。
②ふき取り使用でムレ・臭いの原因を除去できるミストスプレー (製品名:デオドラント クリアミスト)
乾燥などの不快感も即座にケアし、スッキリ清潔な状態へと整えます
ふき取り使用で臭いの原因となる菌や汚れを除去するほか、噴霧のみなど状態に合わせて、お好みの使用方法が選択可能です。
特に敏感な肌のために、できる限り刺激を低減するよう成分や処方、テクスチャにこだわったセンシティブラインです。ひりつきなどの刺激や違和感を抑制する抗炎症成分“グリチルリチン酸ジカリウム”などを効果的に組み合わせ、デリケートな部位を健やかに保ちます。
☑医薬部外品申請準備中 ☑パッチテスト済み(香料入り処方のみ)
―センシィティブ配合の特長成分
刺激緩和・抗炎症成分、常在菌ケア成分、バリア機能改善成分、女性ホルモン様成分などを配合
―各製品の詳細
①泡立たないタイプのジェル状洗浄料 (製品名:センシティブ ジェルウォッシュ)
敏感な肌の負担にならないよう、なめらかな伸びとジェルの適度な厚みで摩擦を低減しています。
過度な洗浄による乾燥を防ぎながら、やさしく汚れや古い角質を除去し、デリケートゾーンを健やかに洗い上げます。
②ムレや乾燥などの不快感を即座にケアするミストスプレー (製品名:センシティブ リフレッシュミスト)
気になるムレや乾燥などの不快感を即座にケアするリフレッシュミストです。デリケートゾーンに直接噴霧するほか、汚れや臭いが気になる場合はふき取って使用するなど、状態やお好みに合わせて使用方法を選択可能です。
育毛剤では”産後の抜け毛ケア対策”訴求が可能です。育毛剤といえば、エイジングによる薄毛のお悩みケアイメージが強いかもしれませんが、“フェムケア”アイテムとして打ち出すことで女性ならではのお悩みに沿ったアプローチもできるアイテムです。
将来的に、お顔のエイジングケアのように若いうちから予防的にケアする習慣が広がることで、女性のQOL向上につながっていくことも期待されます。
※育毛剤は医薬部外品のため「産後の脱毛を防ぐ」といった具体的な文言で効果効能が訴求できます。
★ターゲット別に選べる4種の育毛剤ODM(詳しくは画像をクリック)
健康食品業界のアイテムとしては、女性特有の悩み向けのサプリメントが数多く発売されています。
特に女性向けをイメージしやすい有名成分としては「プラセンタ」「大豆イソフラボン」「エクオール」などが挙げられます。体に取り入れるものなので、メーカー側の意識はもちろんですが、信頼できる情報なのかをきちんと消費者が見極める目を育てることも大切に感じます。
★プラセンタドリンクOEM・ODM(詳しくは画像をクリック)
【会社概要】
ホシケミカルズ株式会社(https://www.starlab.co.jp/)
化粧品ビジネスを展開する国内外の企業様に向け、“オリジナル化粧品・医薬部外品の企画・製造・技術を提供”するOEM/ODM企業です。国内の生産拠点は4か所、インドネシア(PT. KEMAS INDAH MAJU)では容器製造も手掛けます。すぐにご提案可能なオリジナル開発品も充実。お気軽にお問い合わせください。
社名 :ホシケミカルズ株式会社
代表者 :代表取締役社長 星野 拓
設立 :1975年(昭和50年)
本社 :東京都千代田区神田東松下町31-2
事業内容:1. 化粧品、医薬品、食品用原料の販売
2. 容器及び包装材料の企画、販売
3. 化粧品、医薬部外品、健康補助食品の企画、受託製造
【お問合せ専用フォーム】https://www.starlab.co.jp/contact/
【ホシケミビューティーNote】
\美容トレンド&化粧品OEMのハウツー満載/
URL:https://www.starlab.co.jp/wordpress/
【公式Instagram】
アカウント名:hoshicosme_oem.odm
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